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出向企業補助金を活用してビジネスを成功させる方法

出向企業補助金を活用してビジネスを成功させる方法

2024年06月03日 19:21

こんにちは、やりすぎ税理士の西内です。今回は、5月17日からスタートした「出向企業補助金」について詳しく解説します。この補助金は、大企業に勤める方々がリスクを抑えながら起業やスタートアップを立ち上げるための素晴らしい支援制度です。最大2000万円の補助が受けられるため、ビジネスの初期段階での資金調達に非常に有効です。この記事では、出向企業補助金の詳細、活用方法、注意点について具体的に説明します。


詳しくは下記Youtubeの方で解説していますので御覧ください。
本記事ではYoutubeの内容の一部をまとめたものをお伝えします。

出向企業補助金とは?

出向企業補助金は、大企業に勤務する技術者や管理職がリスクを抑えつつ、新しいビジネスを始めるための支援制度です。元の企業に籍を残したまま、起業することで、収入の安定性を確保しつつ、新しいビジネスに挑戦できます。補助金の額は500万円から最大2,000万円までと非常に大きく、ビジネスの初期段階での資金不足を解消するのに役立ちます。

補助金の概要

  • 開始日: 2023年5月17日

  • 申請締め切り: 2023年6月13日

  • 補助額: 500万円から最大2000万円

  • 申請方法: 電子申請(GBITプライムを使用)またはメール添付

対象者と要件

この補助金の対象となるのは、以下の条件を満たす方々です:

  1. 大企業または中小企業に勤務する社員

  2. 出向という形で新しいビジネスを立ち上げること

  3. 元の企業に籍を残しながら起業すること

大企業の安定した職を持ちながら、起業に挑戦できるため、リスクを大幅に抑えることができます。

出向企業補助金の種類

この補助金には、「一般枠」と「MBO型企業枠」の二つの枠があります。

一般枠

一般枠では、出向企業を活用して起業したスタートアップが行う試作品の開発や事業性検証、事業拡大に向けた一連の活動が支援対象となります。補助率は2分の1で、補助上限は500万円です。ただし、ハードウェア開発を含む事業の場合は、補助上限が1000万円まで引き上げられます。

  • 補助率: 2分の1

  • 補助上限: 500万円(ハードウェア開発を含む場合は1000万円)

MBO型企業枠

MBO型企業枠では、MBO(マネジメント・バイアウト)によって資本独立したスタートアップが行う試作品開発や事業性検証、事業拡大に向けた活動が支援対象となります。補助率は3分の2で、補助上限は2000万円です。

  • 補助率: 3分の2

  • 補助上限: 2000万円

出向企業補助金の具体的な活用方法

1. 試作品開発

新しい製品やサービスの試作品開発に掛かる費用を補助対象とすることで、初期段階での資金負担を軽減できます。例えば、エンジニアへの業務委託費や試作品設計開発費が対象となります。

2. 事業性検証

事業が実際に市場で受け入れられるかを検証するための活動費用も補助対象です。これには、マーケティング調査や市場分析、テストマーケティングなどが含まれます。

3. 事業拡大

ビジネスの拡大に向けた一連の活動費用も補助対象となります。具体的には、製品の改良や新しい市場への進出にかかる費用です。

4. 知財整理

特許取得や商標登録など、知的財産の整理にかかる費用も補助対象です。弁理士への依頼費用などが含まれます。

具体例と数字

具体的なシミュレーションを通じて、出向企業補助金の活用法を説明します。

例1: 試作品開発

例えば、エンジニアへの業務委託費が200万円、試作品設計開発費が300万円の場合、合計500万円がかかります。この場合、一般枠では補助率2分の1が適用されるため、250万円の補助金が受けられます。

例2: 事業性検証

マーケティング調査に100万円、市場分析に150万円、テストマーケティングに50万円を費やす場合、合計300万円がかかります。一般枠の場合、補助金は150万円(補助率2分の1)が受けられます。

例3: 事業拡大

新しい市場への進出に向けて、製品改良費用が400万円、新規市場開拓費用が200万円の場合、合計600万円がかかります。MBO型企業枠では、補助率3分の2が適用されるため、400万円の補助金が受けられます。

出向企業補助金の申請手続き

申請の流れ

  1. 公募開始: 2023年5月17日

  2. 申請受付: 2023年6月13日17時必着

  3. 審査・交付決定: 7月上旬

  4. 事業実施: 交付決定後、7月中旬から開始

  5. 実績報告: 事業終了後に提出

  6. 補助金支払い: 2024年3月までに支払い完了

必要書類

申請には以下の書類が必要です:

  1. 申請書

  2. 事業計画書

  3. 費用明細書

  4. 資金調達計画

  5. その他必要書類

これらの書類を準備し、電子申請(GビズIDプライムを使用)またはメール添付で提出します。

注意点とFAQ

注意点

  • 締め切り厳守: 申請は6月13日17時までに必着です。

  • 電子申請推奨: GビズIDプライムを使用した電子申請が推奨されています。

  • 詳細な事業計画: 具体的かつ詳細な事業計画を作成することが重要です。

  • 資金調達計画: 資金調達計画も明確に示す必要があります。

FAQ

  • Q: 中小企業でも申請できますか?

    • A: はい、規模は問いません。中小企業でも申請可能です。

  • Q: 出資者の条件はありますか?

    • A: 所属企業からの出資が20%未満であれば問題ありません。

まとめ

出向企業補助金は、大企業や中小企業の社員がリスクを抑えつつ、新しいビジネスを立ち上げるための非常に有効な支援制度です。最大2000万円の補助金が受けられるため、ビジネスの初期段階での資金不足を解消し、成功への道を切り開くことができます。この記事で紹介した具体的な活用法や注意点を参考に、ぜひこの補助金を活用してビジネスを成功させてください。

次回も、ビジネスに役立つ情報をお届けしますので、お楽しみに。


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