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IT導入補助金の驚異的な採択率とその利用方法

IT導入補助金の驚異的な採択率とその利用方法

2024年06月03日 19:14

こんにちは、やりすぎ税理士の西内です。今日はIT導入補助金のインボイス対応類型2次締め切りの結果発表についてお話しします。予想外の結果となり、非常に高い採択率が続いていることがわかりました。このチャンスを活かすために、具体例や注意点を交えながら詳しく解説します。


詳しくは下記Youtubeの方で解説していますので御覧ください。
本記事ではYoutubeの内容の一部をまとめたものをお伝えします。

IT導入補助金2024 インボイス対応類型2次締め切りの結果

まずは、IT導入補助金2024のインボイス対応類型2次締め切りの結果を見ていきましょう。5月8日に発表された結果によると、1548件の申請があり、そのうち1457件が採択されました。これは94.12%の採択率に相当します。この数値は非常に高く、実質的にほぼ全ての申請が通るという状況です。

高い採択率の理由

このように高い採択率が続いている理由として、以下の点が挙げられます:

  1. 新規登録者の少なさ: IT導入支援事業者がまだ登録を完了していない場合が多く、申請者が少ない。

  2. 補助金の認知度不足: インボイス対応で大きな予算が付いているにもかかわらず、多くの事業者がこの補助金の存在を知らないため、競争が少ない。

  3. 支援内容の魅力: 会計ソフトやPC、タブレットが非常に安価で購入できる点が大きな魅力となっている。

これらの要因から、非常に高い採択率が実現していると言えます。

IT導入補助金の詳細と活用方法

補助金の種類と補助率

IT導入補助金には、インボイス対応類型と通常枠があります。それぞれの補助率は以下の通りです:

  • インボイス対応類型:

    • 50万円以下: 小規模事業者は5分の4(80%)、中小企業は4分の3(75%)

    • 50万円超350万円まで: 補助率は3分の2(67%)

  • 通常枠:

    • 5万円から149万9999円まで: 補助率2分の1(50%)

    • 150万円から450万円まで: 補助率2分の1(50%)

補助対象経費

IT導入補助金の対象となる経費には以下のものがあります:

  • 会計ソフト: 会計、決済、受発注などの機能を持つツール。

  • PC・タブレット: 事務用のPCやタブレットが対象。レジ用のiPadやキャッシャー、釣銭機なども含まれます。

  • 導入研修費: ソフトウェアの導入に伴い研修を行う場合にかかる費用。

  • サポート費: ソフトウェアのサポート費用。

これらの経費は、適切に申請することで補助対象となります。

具体例と数字

例えば、ある小規模事業者が会計ソフト+サポート費合計30万円とPC20万円を合わせて50万円で購入し、補助金を申請した場合、ソフトウェア等が補助率80%で24万円、PCが補助率50%で10万円が補助されるため、実質負担は16万円となります。このように、非常に高い補助率が適用されるため、経費の大幅な削減が可能です。※消費税は除外しています。以下同じ。

申請手続きと注意点

申請手続きの流れ

  1. 公募要領の確認: 最新の公募要領を確認し、申請要件や補助対象経費を理解する。

  2. 事業計画書の作成: 具体的な事業計画を作成し、必要な経費や見積もりを明確にする。

  3. 申請書の提出: 電子申請システム(GBITプライム)を使用して申請書を提出する。

  4. 審査と交付決定: 審査を経て、採択された場合には交付決定通知が届く。

  5. 事業の実施と報告: 補助事業を実施し、完了後に実績報告書を提出する。

注意点

  • 締め切り厳守: 申請は締め切り日までに必着で提出する必要があります。

  • 電子申請推奨: GビズIDプライムを使用した電子申請が必要です。

  • 詳細な事業計画: IT導入支援事業者と一緒に具体的な事業計画を作成することが重要です(通常枠のみ)。

  • 資金調達計画: 補助金は後払いであるため、事前に資金調達計画を立てておくことが必要です。

IT導入補助金の成功事例

事例1: 小規模事業者による会計ソフト導入

ある小規模事業者が、IT導入補助金を活用して会計ソフトとPCを導入しました。補助金により総額50万円のうち36万円が補助され、実質負担は16万円でした。この導入により、事務作業が大幅に効率化され、年間200時間の作業時間削減が実現しました。

事例2: インボイス対応のためのシステム導入

中小企業がインボイス対応のために新しいシステムを導入し、総額300万円の経費のうち2,055,555円が補助されました。このシステムにより、取引の透明性が向上し、経理業務のミスが減少しました。

今後のスケジュールと再申請の可能性

スケジュールの確認

現在発表されているスケジュールでは、4次締め切りと7次締め切りまでが設定されています。また、インボイス対応類型の8次締め切りと9次締め切りも発表されています。これにより、たとえ不採択でも再申請のチャンスが広がっています。

再申請のポイント

採択されなかった場合でも、再申請が可能です。特に通常枠やインボイス対応類型では、不採択原因を分析し対応する事で、再申請により採択の確率が高まります。早めに申請することで、より有利な条件で補助金を獲得することができます。

まとめ

IT導入補助金は、中小企業や小規模事業者がデジタル化を進めるための非常に有効な手段です。高い採択率と幅広い補助対象経費により、多くの事業者がこの補助金を活用して経営の効率化を図っています。この記事で紹介した具体例や注意点を参考に、ぜひIT導入補助金を活用してビジネスを成功させてください。

次回も、ビジネスに役立つ情報をお届けしますので、お楽しみに。


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